携帯電話番号良番も立派な財産-終活「生前整理・遺品整理」

携帯電話番号良番も立派な財産-終活「生前整理・遺品整理」

近年は核家族が急激に増え、高齢者の一人暮らしが増えています。
元気に生活できているときはそこまで気にはならないなんて人も多いと思いますが、もし自分が他界した後に家の中にある身の回りのものや財産をどうしたらいいのかな?と不安になってしまう気持ちもあると思います。
施設に入るかもしれませんし先のことを考えれば考える程きりがありません。そんな老後の準備も兼ねて終活の一貫として「生前整理」や「遺品整理」を行う人が増えています。名前は聞いたことがあるものの、詳しく知らない人もいるのではないでしょうか。
今回は生前整理や遺品整理の違い、見直す上でのポイントを説明します。

生前整理とは?

生前整理について聞き慣れない人もいるのではないでしょうか。自分が他界した後に残された人が困ることのないように、元気なうちに住空間の整理や財産の整理を行うことをいいます。

本来であれば亡くなったあとに配偶者やご子息などが身の回りの片付けをしたり、財産の手続きをします。でもその財産がトラブルの基になり争いの原因になってしまうことも珍しくありません。

残された親族の手間や時間がかかることもあり、負担が大きくなってしまいます。生前整理は過去の思い出を整理することによって、これからの人生をより豊かに楽しむ為の重要なステップになります。

整理を通して自分のためにもなっています。また「いるもの」と「いらないもの」を自分で判断することができるので、自分の気持ちを考慮した片付けを行うことができるのも、生前整理の良さでもありますね。

これまでの人生を振り返ることによって、自分のやりたいことに気付くきっかけになったり、老後の時間に家族と話すいい機会にもなります。

また他界したあとに財産の分配方法について“明確な意思”が提示されていない場合は、どんなに考えていても希望通りになる確証はありません。せっかくの親族なのに財産でトラブルが起きてしまうことのないように、生前整理をする人たちも増えています。

ただし生前整理をするときに家族と一緒に片付けをはじめてはみたものの、喧嘩ばかりになってしまったなどの声もあります。生前整理がうまくいかないときは業者などを利用することで、効率的に生前整理を行うことができます。

遺品整理とは?

生前整理とは違い、他界した人が残した遺品を整理整頓しお部屋を原状復帰することをいいます。身の回りの生活用品など、日用品の場合もあれば財産的な価値のあるもの、価値のないゴミになってしまう場合もあります。

ちなみに“遺品”には不動産は含まれません。遺品整理は遺族で行う場合もあれば、専門の業者に依頼して片付ける場合もあります。金銭的な価値の高い遺品の場合は「相続財産」に分類されますが、この場合は遺族の間で結論が出るまでは処分するかどうするのかを勝手に決めることができず、相談の上で対応を決める必要があります。

また仏壇や写真・人形などの想い入れの強い品は供養してから処分したり、適正に処置を行う必要があります。他界された方だけの為に行うものではなく、遺族にとっても気持ちの整理を行うのが遺品整理でもあるのです。一般的には四十九日の法要を終えてから行う場合が多いとされています。

生前整理と遺品整理でやり方は変わる?

生前整理と遺品整理でそもそものやり方が変わるかどうか気になりますよね。名前に整理がついていることからもわかるように結論から説明すると、この両者に大きな違いはありません。

もし違いがあるとすれば身の回りを整理するタイミングが生きているときなのか、他界してからなのかに違いがあります。いずれも1回で終わらせようと思わずに、身の回りにあるもの1つ1つ向き合うようにして時間をかけて片付けていきましょう。

最初のうちはどこから手をつけたらいいのかわからないときもあると思います。どちらにしても後悔のないように早い段階で自分の終活について考えるようにしておくと、急な事態であっても慌ててしまう心配もありません。

生前整理にするか遺品整理にするかタイミングの違いに過ぎません。

生前整理や遺品整理で出た不用品はどうするの?

生前整理や遺品整理をした際に使わなくなったものや処分するべきものが必ず出てきます。

例えば大型の家具・家電・自動車などをそのまま破棄してしまう人もいますが、買取査定を行い価値のあるものは買取、その他は処分といった形を取ることもできます。

多様多種の品物が不要品となりますので、それを個人で処分していると時間も手間もかかります。そのお金で整理費用がお得になる場合もありますし、余計な負担をかけることなく整理することができます。

特に金属品や貴金属、プラチナ製品、趣味などの格好品(ゴルフ用品やオーディオ)、将棋盤、勲章などもあります。他にも金縁眼鏡や金歯などが高値で買取される場合もあります。その他にも近ごろはスマホやPCなどのデジタル機器も端末次第では高額買取の対象になることがあります。

特にアップル製品などは少し古いものであっても高く売れる場合もあります。高齢者でもスマホやPCを持っている人が増えているので、高値で買取してもらえたら嬉しいですよね。

特にデジタル機器の場合は中に個人情報が入っていたり、そのまま廃棄物として捨てられないケースが多いので買取対象になると負担の軽減にもなりますよ。遺品の場合は一見見ただけではその価値を判断できないものも多いので、そのまま破棄してしまうこともあるのですが、1個1個見直してみると思わぬお宝が出てくることもあるかもしれません。

意外!携帯電話の良番が高い価値になることも!

不動産もなく対して資産なんてないし生前整理や遺品整理なども必要ないのでは?と思っている場合でも意外なものがお金として価値になる場合もあります。例えば携帯電話の良番が、数万~数百万単位で売買されているのを知っていますか。

携帯電話の場合は一度手に入れた番号をそのまま生涯使用する人も多いですし、携帯会社を変えてもそのまま番号を引き継いで使っている人も少なくありません。

一般的には払い出されない番号も多く、下4桁が同じ数、下5桁が同じ数でも高い価値があるのです。特にNTTドコモの携帯番号は高い傾向にあり他のキャリアになると良番でも価格が下がってしまうこともあります。

また意外と多い090-3…始まりの携帯番号も良番として人気があり高い価格がつくこともあります。

携帯番号は早いものがちなので、今の中高年~高齢者が良番を持ったまま長く使っている場合もあります。今後より価値が高くなると言われていますし、もし生前整理で自分の持っている携帯番号が高い場合は、相場を調べ財産として考えておく必要がありますし、遺品整理する際に携帯番号がどの程度の価値になるのか調べてみてもいいと思います。

生前整理と遺品整理について説明致しました。どちらにするのか、終活について考える人が増えた現代だからこそ迷うこともあると思います。どのようなものに価値があるのか把握しておけば、処分してしまってから後悔することもなくなります。

身の回りにあるものをできるだけ早い段階で見直しておくと、残された遺族の人たちにかける負担も少なくなります。家族では片付けが難しい場合は、業者などを使いつつ見直すようにしてくださいね。